人間が自然に美しいと感じる比率に、黄金比や白銀比があります。
黄金比(φ)は
です。
辺の長さの比が黄金比になる長方形を黄金長方形といい、
短辺を一辺とする正方形を取り除いた長方形は、再び黄金長方形になります。
黄金長方形の内部に無限に作成できる正方形の一辺を半径とする円をつなぎ合わせた螺旋が、
オウムガイの殻の断面図の螺旋になっています。
また、植物の葉の並び方や、バラの花びらも黄金比になっているそうです。
正五角形の一辺と対角線との比は黄金比になり、
正五角形の交わる対角線は、互いに相手を黄金比に分けます。
パルテノン神殿やピラミッド、サグラダ・ファミリアといった建造物、
ミロのヴィーナスやモナ・リザ、富嶽三十六景の神奈川沖浪裏といった芸術作品に黄金比が使用されています。
身近なところでは、Appleのロゴにも黄金比が使用されています。秀逸すぎるデザインのはずですね。
白銀比は
です。
辺の長さの比が白銀比になる長方形を白銀長方形といい、
長辺の中心で長方形を分割すると、分割した長方形は再び白銀長方形になります。
紙の規格寸法や、法隆寺に白銀比が使用されています。
キティちゃんやドラえもんにも白銀比が使用されているそうです。
日本人に好まれる比率なのかもしれませんね。
外観に関する寸法は、黄金比や白銀比を使用すると美しく落ち着いたデザインになります。